室内干しスペースや配線ルートの改修工事~能ヶ谷の家

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2021/04/07 室内干しスペースや配線ルートの改修工事~能ヶ谷の家

入居して4カ月余りの能ヶ谷の家に、改修工事とメンテナンスでお伺いしました。

 

このお家では洗濯動線を2階で完結させる計画にしています。

 

2階の洗面所にある洗濯機で洗濯

晴れた日にはバルコニーで洗濯物干し

取り込んだ後は階段ホール脇の室内干しスペース(クローゼット付き)に吊るす

(雨の日はもとからここで室内干し)

 

と、ここまでは設計時に想定していたのですが、この後「どこで洗濯物をたたんで家族分に仕分けするか」が新たな課題となりました。

 

寝室としてのタタミルームがあるので、そこで仕分けするイメージで設計時、私は考えていたのですが、実際住まい手さんが生活してみると、この室内干しスペース脇の階段手すりの笠木(カウンター)上でたたんで家族分に仕分けるのが手っ取り早いということでした。

ところが、笠木は幅が15cm程度ですので、洗濯物がはみ出てしまい、時々階段下に落下してしまいます。

そこで、同じ幅の笠木をもう1本追加して「15cm+15cm=30cm」の作業カウンターをつくろうということになりました。

 

↓改修前の階段笠木。2辺とも15cm幅で笠木が廻っています。

 

↓改修後の階段笠木。右側の辺だけ笠木幅が倍になりました。

 

これで30cm幅のカウンターができましたので、室内干しスペースからとった洗濯物をたたんで仕分けるのも快適にできそうです。

 

追加した笠木は宙に浮いている形状ですが、左右を壁に固定し、中央は支えを入れてもらいました。

左右の壁に固定している部分は壁を掘り込んで笠木を入れているため、ビスが見えません。佐藤大工がいつもながらの丁寧な仕事をしてくれました。

 

追加した笠木はもとの笠木とフラットに美しく納まっています。後から追加したとは思えない自然な仕上がりです。

 

この階段ホールは北側から光も入って気持ちよいスペースなので、室内干しスペースからとった洗濯物をたたみ仕分けするにも良いスペースかと思います。

 

窓からは生産緑地の大樹が借景として見えます。新緑が美しい!

 

さて、せっかく佐藤大工さんに来ていただいたので、他にもついでにお願いを・・・。

 

居間の靴棚に丸穴を開けてもらい、スタンドライトを置くための配線ルートを確保してもらいました。

 

これで、窓辺のソファ脇にスタンドライトが置けるようになりました!

 

配線はスタンドライトから靴棚に入っていき、

 

靴棚反対側のカウンターにも開けた丸穴から出てきて壁際のコンセントにつながります。

靴棚の内部を配線ルートとすることで、配線を隠すことができました。

(このコンセント部分はオブジェを置いて隠すので目立ちません。)

 

そよ風が心地よい窓辺のソファ席。特等席ですね。昼間はそのままで十分明るいですが、夜になったらスタンドライトを灯して・・・それも風情がありそうです。

 

この日は改修工事の他に建具の微調整もお願いしていたので、阿部監督が建具屋さんにも声をかけてくれていました。

 

トイレの引き戸ですが、少し反ってきたようで、滑りが悪くなっていました。

 

建具屋さんが取り出したのはロウ。これを建具上部のアルミアングル(鴨居レールにハマる部分)に塗り込むことで、鴨居レールの木部の滑りを良くするという考えです。

 

建具上部のアルミアングルのビス位置も調整してくれました。

 

その他、気になる部分も一通り確認し、出来る部分はメンテナンスも行いました。

 

この日来ていた富士ソーラーハウスの大澤社長から住まい手さんにリースのプレゼントをいただきました。

 

居間に面する階段の壁にかけてみると、空間がぐっと華やかになりました。

 

住まいにまたひとつ彩りが添えられて、暮らしがさらに楽しくなりそうです・・。

 

 

 

★★関連ブログ★★

新緑と春の花~四季折々の植栽の表情を楽しむ「能が谷の家」

 

 

 

新井崇文
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