コンセプト
コンセプト
2020年の新型コロナウィルス流行を受けて、人々の住宅への意識は変わってきています。外出制限や自宅でのテレワークなどから家にいる時間が増加し、「室内の居心地」や「緑潤う庭での癒やし」などへの意識が高まってきました。また、家族が同時に家にいる時間が増えたことによる居場所やスペースの不足も生じてきています。ただ、これらは本来住宅に求められる要素が改めて見直されてきた現象と捉えることもできます。これからは良い意味で住宅およびそれをとりまく周辺環境の質がさらに重視される時代となるでしょう。新井アトリエ一級建築士事務所が住宅デザインで大切にしているコンセプトも、あくまで普遍的でベーシックな要素です。
新井アトリエ一級建築士事務所が大切にしていること・・・それは「光・風・緑といった自然の恵みを活かした空間づくり」です。窓から光がよく入り明るい部屋の心地よさ、冬の晴れた日に窓辺で日向ぼっこする温かさ、春や秋に室内を通り抜ける清々しい風、窓外に見える木々の緑が陽ざしを受けてきらめくさま・・・そうした自然の恵みは、家の中で暮らす住まい手に自然の癒やしを与えてくれます。新井アトリエ一級建築士事務所ではそうした住まいを実現するため、方位を考えながら建物形状や窓の配置を注意深く検討する・・・あくまでベーシックな設計を大切にしています。
ご家族の生活や好みが品良く表れた空間、それが望ましいデザインだと考えています。設計に際しては持ち物や好みなどを丹念にお伺いした上で空間デザインを検討しご提案します。デザインは基本的に、何十年先も古びることなく心地よい、普遍的なデザインが好ましいと考えています。そのためには機能に裏付けられた、合理的・必然的なデザインであることも重要です。なるべくシンプルな空間構成の中で、開口部や造作家具の配置・プロポーションを丁寧に検討し、空間デザインをまとめていきます。
日本には美しい四季があります。特に新緑の春・紅葉の秋といった中間期は気候が良く、家の中に閉じこもっていてはもったいない季節です。昨今、キャンプやハイキングなどのアウトドアは人気で、私もよく行きますが、自宅にちょっとお茶が楽しめる落ち着いたお庭や、家族で食事が楽しめるテラス(アウターダイニング)等があれば、より気軽に外で過ごす時間を愉しむことができます。
私の自宅兼アトリエにもそうした外部スペース(中庭)があり、仕事の合間のコーヒーブレイクや、家族での食事にもよく使っています。敷地状況やご要望にあえば、こうした庭やテラスの魅力を活かしたデザイン住宅をご提案させていただきます。
神奈川ほか関東・東海地方において近いうちに大地震が起こる可能性は非常に高いと言われています。家族を地震から守ること、そして地震による建物の被害を最小限に抑えて資産を守ること、そのために、耐震性は重要です。
耐力壁の配置・バランスなど構造的に無理のない計画を行い、安全な建物を計画します。
敷地形状や建物形状にもよりますが、可能な場合は住宅性能表示における耐震等級2・3に対応する構造計画とすることもご提案させていただきます。
暮らしやすさと省エネの点で大切な要素として、「夏涼しく、冬暖かい」温熱環境が挙げられます。まず大切なのは断熱性能です。床・壁・天井には十分な断熱材を、開口部には断熱性能のよい建具を配し、家全体を魔法瓶のようにくるんであげることが大切です。そして、夏は日射を防ぎ、冬は日射を取り込む日射制御も効果を発揮します。これには開口部や屋根・庇の配置など、プランニング段階からの工夫が必要です。春秋は自然通風で心地よく、夏冬も必要最小限の空調設備で快適に暮らせる家となるよう、設計段階では日照のシュミレーション等も行いながら検証を行います。
設計で大切なことは、様々な要素をバランスよく統合させ、ご予算の中で実現することです。「暮らしやすさ」「美しさ・心地よさ」「緑の潤い」「自然素材」「耐震性」「温熱環境」といった各要素の他に、敷地や予算の制約もあります。設計に際しては綿密に打合せを行い、住まい手にとって本当に必要なことや優先順位を紐解きながら、納得できる解答にたどり着けるよう進めていきます。