羽鳥の家-全体紹介~ダブル小上りのタタミリビングのある家

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羽鳥の家-全体紹介~ダブル小上りのタタミリビングのある家

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2021/05/11 羽鳥の家-全体紹介~ダブル小上りのタタミリビングのある家

羽鳥の家の全体概要をご紹介します。

 

湘南の海から 3km ほど入った平野の住宅地に建つ戸建て住宅です。

 

限られた敷地条件の中で、 総二階建て延床 22.5 坪(+ロフト)のコンパクトな家を計画しました。

 

駐車スペース兼アプローチを進み、前庭に面した南側から入ります。

 

メインフロアの2階はLDK からバルコニーまで内外がおおらかにつながる空間です。

 

リビングは「ゴロンと横になってくつろげる空間にしたい」という住まい手ご夫妻の要望を受け、全体をタタミ敷きとしました。

 

タタミ敷きのリビングは全体を40cm高さの小上りとすることで、「リビングでタタミに座る人」と「ダイニングで椅子に座る人」の目線の高さが合うように配慮しました。

 

 

段差の部分に腰かけてダイニング・キッチン側と会話することもできます。

 

全体がタタミ小上りのリビングの奥には、さらにもう 1 段小上りとなったタタミスペースがあり、さながら囲われたソファスペースのような落ち着いた居場所が出来ています。

 

背もたれは座りやすい角度をつけた造り付けとしています。背もたれと壁の間の窪みには本を置きディスプレイすることもできます。

 

タタミ小上りスペースの上部には着脱式のワイヤーロープがあり、バルコニーで干した洗濯物を取り込んだ際の一時保管場所として重宝します。ここで洗濯物をたたみ、仕分けする場合は、タタミの小上り部分がちょうど良い(一時的な)衣類置き場ともなります。

 

タタミリビングとバルコニーの木デッキは同じ床高さでつなげていますので、内外が連続した一体のスペースに感じられます。

 

 

タタミリビング上部は板貼りの勾配天井で、ロフトスペースにつながっています。

 

ロフトスペースは籠り感のある、居心地よい空間で、趣味スペースとして活用しています。(その後、現在では旦那さまの在宅ワークスペースにされています)

 

こうして出来た「ダブル小上りのタタミリビング」は部屋全体が家具的な居心地をもつ空間となり、木デッキのバルコニーや上部ロフトへの連続感もあいまって、魅力的な空間となったように思います。

 

ダイニングは東窓からの朝日も差し込む心地よい食事スペースです。

 

キッチンは対面型で、ダイニングと一体のスペースです。

 

キッチンの脇(上写真左側)には、カップボードと連続した造り付けデスクがあり、奥さまのワークスペースとなっています。

 

 

カップボードとデスクは同じ奥行としてスッキリ揃え、高さだけ変化をつけました。

 

個室(寝室・サブルーム)と水廻り(洗面室・浴室・トイレ)はコンパクトに1階にまとめました。

 

寝室では、枕元に小物置きの棚を一面に造り付けました。

 

サブルームは将来、子供室に活用できる空間です。

 

洗面室はミラー上部の高窓から光の差し込む空間。衣類収納棚の中間部はオープンとし、脱衣置き場としました。

 

洗面室は広めの3畳サイズ。洗濯家事もしやすい空間です。

 

トイレには手洗いを設けました。カウンター下部は収納スペースとなっています。

 

前庭のメインツリーはヤマボウシです。初夏に白い花をつけます。

 

玄関ポーチからは前庭を抜けて(上写真左側の)ご実家へも直接出入りでき、2世帯の行き来が容易となっています。

 

この新居と同時期に誕生したお子さんがこの環境の中で慈しまれ、育まれていくことを楽しみに見守りたいと思います。

 

 

 

所在地・・・神奈川県藤沢市
竣工・・・・2020年2月
構造規模・・木造 地上2階
敷地面積・・127.98㎡(38.71坪) 
延床面積・・ 74.52㎡(22.54坪)  
施工・・・・神崎
植栽・・・・庭乃持田園
写真・・・・新井崇文

 

 

新井崇文
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