【2階リビングから小さな森を眺める家】
周囲に畑の残るのどかな住宅地に建つ戸建て住宅。
きっかけは「森の中に住みたい・・」という建て主さんの言葉から。限られた敷地ながら南東角にできるだけスペースを確保し、樹木を植えて「小さな森」をつくり、その森を快適な巣(ネスト)から眺める家。2階のリビング・ダイニングからはバルコニーごしに「小さな森」を眺めることができます。季節のよい時期はバルコニーでのお茶や食事も楽しむことができ、まさに森の中にいるような感覚になります。
2階は日常生活のメインとなるフロア。程良い距離感で配された「畳敷きのリビング」と「ダイニング・キッチン」とが、おおらかな勾配天井のもと、緩やかに連続する空間です。ダイニング・キッチンの脇には本棚で仕切られたスタディスペースがあり、低天井の籠るような空間で落ち着いて読書や作業ができます。
1階は玄関と水廻り、主寝室、子供室等を配置したフロア。子供室は4枚の戸を引き寄せれば玄関・廊下から連続する広がりあるスペースになり、ギャラリーや第2のリビングとしても使えます。様々な生活の変化に対応できるスペースとなりました。
(この建物は友人である島田貴史さんの設計によるもので、新井アトリエでは造作家具ほかインテリア全般の詳細設計をお手伝いさせていただきました。)
所在地・・・東京都府中市
竣工・・・・2015年3月
構造規模・・木造 地上2階
敷地面積・・112.89㎡(34.14坪)
延床面積・・ 86.95㎡(26.30坪)
施工・・・・相羽建設
写真・・・・牛尾幹太・新井崇文
(設計:しまだ設計室 設計協力:新井アトリエ)