【吹抜ごしに多様な居場所が見え隠れする家】
都内の閑静な住宅地に建つ戸建て住宅です。
1階をLDKのあるメインフロアとして要望されましたが、南側に隣家がせまっていることから、採光が課題となりました。そこで、中央のダイニングを吹抜とし、そこから周囲の空間に光が広がる構成としました。このダイニングの吹抜を介しては上下階の様々な空間が見え隠れし、家全体を一体感ある雰囲気にしています。吹抜廻りの1階にはLDKや家事コーナーがあり、2階には家族4人が座れるスタディコーナーや、造り付けソファのある籠れる読書スペースがあります。これら様々な居場所が吹抜を介して見え隠れし、家族が互いに気配を感じながらも程よい距離をとって過ごせる住まいとなっています。
吹抜を1.5層分の高さとすることで上部にタタミルームを設け、空間を有効利用しています。そこからさらに半層上がるとロフトへもアクセスできます。こうしたスキップフロア構成と勾配天井により、空間を変化あるものとしています。
板塀を配し道路からの視線をカットした庭は木漏れ日の下の落ち着いたスペース。庭にはデッキテラスを設け、お茶や食事も楽しめる外部スペースとなっています。
所在地・・・東京都杉並区
竣工・・・・2017年5月
構造規模・・木造 地上2階
敷地面積・・108.20㎡(32.73坪)
延床面積・・108.16㎡(32.72坪)
施工・・・・富士ソーラーハウス
植栽・・・・庭乃持田園
写真・・・・畑拓