初春の武相荘(旧白洲邸)を訪れて・・・デザインの原則について思い巡らす

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初春の武相荘(旧白洲邸)を訪れて・・・デザインの原則について思い巡らす

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2020/03/21 初春の武相荘(旧白洲邸)を訪れて・・・デザインの原則について思い巡らす

先日、設計打合せの帰り道、武相荘(旧白洲邸・東京都町田市)に立ち寄ってみました。以前にも一度来たことがあるのですが、もう何年も前のことですので、久しぶりの再訪になります。

武相荘は白洲次郎(戦後、吉田茂の側近として活躍した実業家)が昭和十八年(1943)から住んでいた茅葺の日本家屋です。

『「武相荘」とは、武蔵と相模の境にあるこの地に因んで、また彼独特の「一捻りしたい」という気持から「無愛想」をかけて名づけたようです。』(武相荘HPより)

実に捻りが効いていますね・・。

現在は家屋から敷地内散策路まで全体が一般公開されています。建物の一部はカフェになって営業しています。

白洲次郎一家が暮らした母屋では、家族の愛用した調度品が季節ごとに展示されています。伝統的な日本家屋を背景に、白洲次郎のモダンなセンスによる家具調度がマッチしていて、独特の美意識を随所に感じることができます。

敷地内散策路を歩くと住宅地の中にいるとは思えないような圧倒的な自然の潤いを感じます。どこか遠くの野山に来たような感じがして、心が癒される思いがします。

素敵な石敷きです。こういう厚みのある石の素材力に・・・惹かれます。

母屋から門を見返すと、梅の花が咲いていました。絵になる風景です。

入口にはミュージアムショップがあり、素朴で風合いのよい雑貨なども販売されています。

裏手の駐車場までは木デッキの散策路が伸びています。

石垣に見事なツタがからんでいます。こういう風景もとても好きで、しばし見入ってしまいました。

竹林の間の小径を行くと、石の間に瓦が一列挟まれていました。

きれいなデザインだな・・と思ってよく見ると、瓦は水路となっていました。見た目に美しく、水の道という機能も担っている・・・これは素晴らしい!

 

外構・造園しかり、建築・住宅しかり、良いデザインとはまさにこういうことだと思います。

機能的に必要なカタチがあり、それに適切な素材を与えて美しい姿となる・・・

理に叶っていて合理的であること、そして美しいこと・・・

それが、デザインの原則というものではないかと、思います。

 

白洲次郎は英国に留学しケンブリッジで学んだとのことですが、

『その生涯を貫いたのは「プリンシプル、つまり原則に忠実である」という信念です。「まことにプリンシプル、プリンシプル、 と毎日うるさいことであった」と正子は回想しています。』(武相荘HPより)とあります。

 

畑は違いますが、デザインという分野でも、原理・原則という軸をしっかりもつことは大切だと、改めて思いました。

 

 

 

 

新井崇文

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