外壁ガルバリウム鋼板の形状や施工方法~木造住宅の現場

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外壁ガルバリウム鋼板の形状や施工方法~木造住宅の現場

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2020/10/09 外壁ガルバリウム鋼板の形状や施工方法~木造住宅の現場

能ヶ谷の家、現場です。

 

外壁ガルバリウム鋼板仕上が行われました。

 

ガルバリウム鋼板は表面をアルミ・亜鉛合金めっき処理した鋼板です。

耐候性の高さとコストパフォーマンスの良さから、新井アトリエでは頻繁に外壁仕上に採用しています。

 

ガルバリウム鋼板にはいくつか種類がありますが、とりわけ最近はSGL(エスジーエル)という、従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムの防錆効果をプラスした、より高耐候の製品が出ていて、このお家でもこれを採用しています。

 

ガルバリウム鋼板の形状も様々ありますが、今回は小波板を採用しています。施工方法としてはこのように縦長のパーツを張っていきますが、出来上がると縦の継ぎ目はほとんど目立ちません。その代わり、横の継ぎ目があると目立ってしまうことがある(外壁色や光の当たり方にもよる)ので、なるべく横の継ぎ目が少なくて済むように、縦長の材料を使用します。今回の外壁高さは最大6m程度ですが、全て縦方向は1枚もので用意してくれました。ちなみに板金職人さん曰く「最長9m長さのパーツを搬入したこともある」とのこと・・さぞ長いトラックで大変な搬入だったことと推察します。

 

さて、このような開口部廻りはどのような施工方法でガルバリウム鋼板を取り付けるかというと・・・

 

現場で板金職人さんがハサミで開口部形状をうまく切り抜いて納めていきます。

 

どんなハサミを使っているのか見せてもらうと・・・なるほど、波板にうまくはまるギザギザのハサミです。これならきれいに切れそうですね。

 

波に平行な向きに切るときはストレートのハサミを使っています。合理的に使い分けているわけです。

 

換気スリーブなどの丸穴もジャストサイズでガルバリウム鋼板を切り抜いてうまくはめていきます。さすが板金職人さんの技ですね。ガルバリウム鋼板というと工業製品的なイメージですが、施工方法は実に見事な職人技に支えられてるということを感じます。

 

さて、室内ではキッチンのステンレス天板の取り付け(まずは仮置き)が行われました。(現状、ステンレス天板には青い養生フィルムが貼り付けられています)

 

重いので2人がかりで持ち上げ、

 

シナランバーで作った造作家具のハコの上に置いていきます。

 

今回は耐震壁とキッチンが組み合わさっているので、ステンレス天板も耐震壁部分がカットされています。運搬用に残してある下地板を現場でカットして、ステンレス天板を設置していきます。

 

この切り抜き寸法は製作図でミリ単位の寸法調整を詰めた部分なので、実際うまくはまるかドキドキですが、

 

 

無事ぴったりとはまりました。阿部監督も、佐藤棟梁も、これでひと安心・・といった感じです。

 

現場からの帰り際に北の空を見上げると、きれいに薄雲のかかった秋の空でした。いい季節ですね・・。

 

 

 

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新井崇文
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