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玄関ドアリフォームの方法とシート貼り~戸建てリノベーションの現場
※【注意】本記事でご紹介している玄関ドアのシート貼り工法については、筆者からご紹介できる施工業者さんは現在ございません。あくまで「このような方法が可能なケースもある」という参考記事としてご覧いただければ幸いです。(2023.6.22追記)
阿久和の家、戸建てリノベーションの現場です。
改修工事において、傷ついた玄関ドアリフォームの方法は悩ましい問題です。
このお家は築20年。シート貼りの玄関ドア外側はキズがついた部分からシートが浮いてきたり、モール(出っ張った部分)のシートが硬化してはがれたりしていました。西日の当たる過酷な環境という影響もあるでしょう。
(下の写真2枚は改修前の状況です)
そこで、玄関ドアリフォームの方法ですが、
まず玄関ドアのメーカーに問い合わせたところ、すでに廃番から16年が経過しており、メーカーでは補修できず、ドアだけ交換もできない(既存のドア枠に合うかたちの他のドアがない)とのことでした。
それでもドアを交換するとなると、現状のドア枠にかぶせるかたちで新規のドア枠(及びドア)を入れることになりますが、これには何十万円もの費用がかかります。
そこで、現状のドアを活用しながら、外側にもう1枚フィルムを上貼りするというリフォーム方法を採用することにしました。これなら材料・工賃合わせて10万円程度で済みます。
さて施工ですが、まずドア表面のフィルムの浮き・はがれ部分を削り、キズをパテで埋めます。フィルム貼りにおいて、下地の平滑さが仕上がりの美しさにつながりますので、この下地処理は入念に行います。
そして、モール部分にシートを貼りました。続いてその他の部分を貼っていきます。
フィルムは3Mダイノックフィルムのうち、玄関ドア用として特に耐久性に優れたDRシリーズを採用しました。
フィルムは現場で採寸してカットするのですが、カットの精度が大切。どこでやるのかな・・と思っていると、フィルム屋さんの車両後部が作業スペースとなっていました。なるほど、これなら精度良くカットできそうです。
3Mダイノックフィルムは裏面(接着面)にもともとのりがついていますが、さらに接着を強くするため、現場でシーラーを塗ります。
さて、いよいよ貼り付け。「最初のひと置きで全てが決まる」とフィルム屋さん。ここが真剣勝負です。
ピタッとジャストの角度で貼ることができました。これぞ、職人技・・。少しずつヘラで押さえていきます。
貼ってはヘラで押さえ・・を繰り返し、少しずつ下に貼っていきます。
下まで貼り終わると、端部をヘラで押さえ、カットします。
最後にガラス廻りをカットし、
錠やハンドルなどの金物を復旧して、完成!
玄関ドアがきれいに蘇りました。
お家の内部では、お引渡しが済み、新たな暮らしが始まっています。天井にはかわいらしい飾り付けが・・
ハロウィーン・・・もう、そんな季節ですね。
★★併せて読みたいブログ★★
24/10/24
24/08/17
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※【注意】本記事でご紹介している玄関ドアのシート貼り工法については、筆者からご紹介できる施工業者さんは現在ございません。あくまで「このような方法が可能なケースもある」という参考記事としてご覧いただければ幸いです。(2023.6.22追記)
阿久和の家、戸建てリノベーションの現場です。
改修工事において、傷ついた玄関ドアリフォームの方法は悩ましい問題です。
このお家は築20年。シート貼りの玄関ドア外側はキズがついた部分からシートが浮いてきたり、モール(出っ張った部分)のシートが硬化してはがれたりしていました。西日の当たる過酷な環境という影響もあるでしょう。
(下の写真2枚は改修前の状況です)
そこで、玄関ドアリフォームの方法ですが、
まず玄関ドアのメーカーに問い合わせたところ、すでに廃番から16年が経過しており、メーカーでは補修できず、ドアだけ交換もできない(既存のドア枠に合うかたちの他のドアがない)とのことでした。
それでもドアを交換するとなると、現状のドア枠にかぶせるかたちで新規のドア枠(及びドア)を入れることになりますが、これには何十万円もの費用がかかります。
そこで、現状のドアを活用しながら、外側にもう1枚フィルムを上貼りするというリフォーム方法を採用することにしました。これなら材料・工賃合わせて10万円程度で済みます。
さて施工ですが、まずドア表面のフィルムの浮き・はがれ部分を削り、キズをパテで埋めます。フィルム貼りにおいて、下地の平滑さが仕上がりの美しさにつながりますので、この下地処理は入念に行います。
そして、モール部分にシートを貼りました。続いてその他の部分を貼っていきます。
フィルムは3Mダイノックフィルムのうち、玄関ドア用として特に耐久性に優れたDRシリーズを採用しました。
フィルムは現場で採寸してカットするのですが、カットの精度が大切。どこでやるのかな・・と思っていると、フィルム屋さんの車両後部が作業スペースとなっていました。なるほど、これなら精度良くカットできそうです。
3Mダイノックフィルムは裏面(接着面)にもともとのりがついていますが、さらに接着を強くするため、現場でシーラーを塗ります。
さて、いよいよ貼り付け。「最初のひと置きで全てが決まる」とフィルム屋さん。ここが真剣勝負です。
ピタッとジャストの角度で貼ることができました。これぞ、職人技・・。少しずつヘラで押さえていきます。
貼ってはヘラで押さえ・・を繰り返し、少しずつ下に貼っていきます。
下まで貼り終わると、端部をヘラで押さえ、カットします。
最後にガラス廻りをカットし、
錠やハンドルなどの金物を復旧して、完成!
玄関ドアがきれいに蘇りました。
お家の内部では、お引渡しが済み、新たな暮らしが始まっています。天井にはかわいらしい飾り付けが・・
ハロウィーン・・・もう、そんな季節ですね。
※(2022.7.12追記)玄関ドアのシート貼りはケースバイケースでは難しい場合もあると施工者さんから報告を受けています。リフォームに際しては玄関ドア交換など他の手法も含めて多角的にご検討いただくことをお薦め致します。
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