関ケ原を一周サイクリング~関ケ原古戦場記念館へ

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関ケ原を一周サイクリング~関ケ原古戦場記念館へ

デザイン探訪記,ブログ

2020/11/02 関ケ原を一周サイクリング~関ケ原古戦場記念館へ

秋の気持ちよい季節ですね。

 

先日、少し遠出して岐阜県の関ケ原へ行ってきました。かの有名な天下分け目の「関ケ原の戦い」の舞台です。

 

関ケ原というと、京都・大阪方面への行きかえりの新幹線で通ることはあるものの、

じっくり観光したことはありませんでした。

今回は、歴史好きの息子を連れて、史跡めぐりの小旅行。

気持ちよい季節なので、関ケ原を一周サイクリングしてみました。

(地図出典)https://battle-of-sekigahara.pref.gifu.lg.jp/story/cycling/deta/SekigaharaCycling11_JPN.pdf

 

MAPのオレンジ色のラインがサイクリングコースです。中央右あたりの関ケ原駅隣にある「関ケ原駅前観光交流館」から半時計廻りに一周します。(小早川秀秋陣跡のある松尾山は時間の関係上省略しました)

 

さて、関ケ原駅前の観光交流館でレンタサイクルを借りて出発。

ちなみに、東軍・西軍の各武将の陣地をめぐるサイクリングコースではかなり地形の起伏があるとのことので、電動自転車をレンタルしました。

 

 

サイクリングMAPのルートに沿って廻ってみました。

まずは東軍の各将の陣地跡(井伊直政・細川忠興など)を巡ります。

各陣地跡にはサインボードで詳しい解説があったり、武将の旗印があったりと、楽しく分かりやすくなっています。

 

 

ルートは北へ。徐々に上り坂になってきます。

 

途中、自転車をとめて、山道を数分歩いていくと、急に視界が開けます。

東軍諸将のうち、最も北に陣を敷いた、黒田長政・竹中重門の陣地跡です。

 

 

関ケ原の盆地が一望できる眺めです。

関ケ原の戦い当日、井伊直政隊・福島正則隊がまず西軍に攻撃を開始すると、その様子をここから見た黒田長政は、開戦を知らせる狼煙を上げたとされています。

 

続いてルートは西へ。西軍諸将の陣を巡ります。見えてきたのは笹尾山。中腹に旗がたなびく石田三成の陣が見えます。

 

笹尾山につくと、まず麓に島左近(石田三成の家臣)の陣跡があります。馬防柵が再現してあり、当時の様子が想像しやすくなっています。

 

 

この馬防柵を見て「攻撃側が押し倒すのは難しそうだけど、引き倒すことはできそうじゃない?」と息子。確かに、斜材の向きからして、引き倒す側には比較的弱そうです。でも、足元の杭を見るとかなりしっかり土中に差し込まれていますから、引き倒すにしてもかなりの力が必要だと思います。

 

自転車をとめて、笹尾山の山道を登ること約5分。

 

視界が開けてきて・・

 

石田三成の陣に到着です。

 

この笹尾山からの眺めの良さは圧巻です。

関ケ原の盆地に展開していたであろう各部隊の様子が一望できるほか、

遠くには毛利秀元の陣取る南宮山や、小早川秀秋の陣取る松尾山も見えます。

盆地中央に陣取る東軍に対し、それらを包囲するかのごとく周囲の高地に陣取った西軍。

地形的な利を有し、戦いも中盤までは一進一退の応戦ぶりを見せていた西軍も、寝返りを決した小早川秀秋が松尾山から攻め寄せてくるのを機に崩壊していきます。

三成がその時見ていたであろう風景が今ここに重なります。

 

笹尾山を後にして、ルートは南西方向へ。戦い終盤で敵中突破により退却を果たした島津義弘の陣跡です。

 

 

その後、小西行長、宇喜多秀家の陣跡を巡り、大谷吉継の陣跡まで来ました。

 

 

大谷吉継は石田三成の盟友で、小早川秀秋の寝返りにより一斉攻撃を受けましたが奮戦しました。ここからは小早川秀秋が陣を敷いた松尾山が正面に見えます。

 

その後、再び東軍諸将の陣(福島正則・本多忠勝など)をめぐり、関ケ原駅前まで戻ってサイクリング終了。

およそ3時間くらいでしたが、あっという間でした。おだやかな秋の日射しのもと、心地よいサイクリングを楽しめました。

 

それから、この秋10/21にオープンしたばかりの関ケ原古戦場記念館も見学しました。

(関ケ原古戦場記念館は今のところ事前予約制となっています)

 

まず1階で映像を10分くらい見た後、2階の展示を見て廻ります。

映像は刻々と移り変わる戦況をCG再現した迫力ある内容で、これは凄い見応えがあります。

展示もとてもきれいで分かりやすくできていました。

 

展示を一通りみた後は、最上階へ。ガラス張りで関ケ原が360度見渡せます。

 

先ほどサイクリングした笹尾山の石田三成の陣も旗印が立ち並ぶ姿が見え、位置が把握できます。400年前の大合戦の舞台が詳細に今もこのように臨場感もって見て取れるということに感動しました。

 

 

 

 

新井崇文
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