緑道ウォーキングの楽しみ～樹木は葉っぱで見分ける

新型コロナウィルスの流行の影響でプールの臨時閉館がここ３か月ほど続いています。
私は普段、ちょっとした運動のためスイミングをしていたのですが、

今はそれができなくなったので、代わりにウォーキングをしています。

最近はもっぱら緑道を歩くのがお気に入りです。
５月ともなると日差しがかなり強くなりますが、
緑道なら木陰を歩けるので、快適です。

水路があったり、

花が咲いていたり、

目に美しい風景も楽しめます。

それに、今は新緑の季節。
見上げながら緑道を歩いていると、いろいろなカタチの葉っぱがきらきらと光って見えて、それはそれは美しいです。
葉っぱって、逆光で見ると光が透けるので、葉っぱが緑色に明るく輝いて、美しいのです。

これはモミジ。紅葉だけでなく、新緑も実に美しいです。

これはホオノキ。在来種の樹木で最も葉が大きいといってもいいでしょう。

「朴葉（ほうば）味噌」といって、香りの良い朴の葉に、コクのある味噌ダレと旨味たっぷりの豚肉や、食感の良いまいたけをのせて焼く、飛騨高山地方の郷土料理も有名ですね。

これはカツラ。ハート形の葉がかわいいです。秋には黄葉して良い香りがします。

私が設計する住宅では、数十種類に及ぶ植栽の樹種選定も全て自分で手掛けますが、

決してもともと植物に詳しかったわけではなく、
昔、まだ私が設計を始めたころは、樹木の見わけもつかないような状態でした。
その頃買った一冊の本が「葉っぱでおぼえる樹木」。

私はこれを片手に野山に出かけ、出会う木々の葉っぱを１枚ずつ拝借して、図鑑のページをめくり、該当するページに挟んでいきました。
こうして、出会った葉っぱが図鑑に蓄積されて、だんだん分厚くなったころ、
近隣の野山や公園を歩いていて目にする樹種の大半は見わけがつくようになりました。

緑道ウォーキングしていて次から次へと目にする葉っぱ。
その葉っぱごとに、かつてその樹種に出会った場所や思い出が蘇ってきて、
なんだか旧友に出会ったような懐かしさを覚えたりもします。

最近私は２日に１回ほど緑道ウォーキングをするようにしていますが、
新型コロナウィルスの流行の影響で在宅ワークをしている方も多いせいでしょうか、
平日の昼間からとても沢山の人が緑道を行きかっています。

せっせとウォーキングする人や、本格的にジョギングをする人、
なかには、イヤホンしながら仕事の電話打合せ（スケジュールがどうとか、納期がどうとか言っているので、間違いなくこれは仕事の打合せ電話でしょう）をしている人もいて、
そういった人間模様を見ながら歩くのも楽しいです。

そして、ウォーキングの後は、頭がスッキリして、夜もよく寝られます。
もちろん仕事のクオリティが上がるのは言うまでもありません。
ウォーキング・・・これはおススメです！

新井崇文