住宅の日除けに効果的な簾(すだれ)~特徴や取り付け方法について

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住宅の日除けに効果的な簾(すだれ)~特徴や取り付け方法について

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2020/06/30 住宅の日除けに効果的な簾(すだれ)~特徴や取り付け方法について

夏至もすぎ、晴れた日はかなり暑くなってきました。

こんな季節は日射をなるべく室内に入れない日除けの工夫が必要です。

南の窓から室内に入ってくる日射は太陽高度が高いため、軒や庇があれば日除けとなりますが、東や西の窓から室内に入ってくる日射は太陽高度が低いため、軒や庇だけでは日除けとなりません。特に朝や夕方に水平に近い角度で入ってくる日射に対しては窓を面的に覆う効果的な日除けが必要ですが、その代表的なものとして簾(すだれ)が挙げられます。簾(すだれ)は日本における伝統的な日除けの手法であり、かつ現在でも多くの住宅で取り入れられています。

 

簾(すだれ)の特徴のひとつはシンプルなデザイン性。和風の住宅のみならず、モダンな住宅にも自然と合います。我が家でも2階の西向きの窓の外側にバルコニーがあり、その庇の先端に簾(すだれ)を設置しています。

 

 

それから、簾(すだれ)はコストパフォーマンスの良さも特徴です。ホームセンターで売られているスタンダード品であれば、88cm幅で1000円以下、176cm幅で2000円以下で入手できます。我が家では各1本ずつで合計3000円以内に収まりました。

 

取り付けはDIYで簡単にできます。軒先にフックをつけ、簾(すだれ)の上部のバーにくくりつけた結束バンドをひっかけて取り付けます。(以前は麻ひもで3~4重の輪っかをつくりひっかけて取り付けていましたが、1シーズン終えるとボロボロになって切れてしまうこともあるので、今年は樹脂製の結束バンドを使って取り付けてみました。)

(↑外側から見たところ)

 

(↑内側から見たところ)

 

また、簾(すだれ)は上から吊るしただけでは風で暴れてしまうので、下端も留めておくと無難です。我が家ではバルコニーの木製手すりがありますので、そこに簾(すだれ)の下部を結束バンドで留めて取り付けています。

さすがに台風のような暴風雨の時は、そのまま設置していると簾(すだれ)が傷んでしまうため、一時的に上部をフックから外して床に下ろします。

 

簾(すだれ)は窓の前を全面的に覆ってくれますが、ある程度光と視線が透けます。これがデザインの美しさでもあり、開放感も感じられる良いところなのですが、遮りたい日射も入ってくることになります。

 

 

そこで、室内にもろに直遮光が入る時間帯は、内側のロールスクリーンも下ろしてさらに日除け効果を向上させています。

ロールスクリーンに映る簾(すだれ)と樹木の影。水墨画のようなモノトーンの風景で、これもなかなか良い感じです。

 

 

新井崇文
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