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阿久和の家(改修)-戸建てリノベーションの耐震補強と工事工程の紹介
戸建てリノベーション(改修)工事を行った阿久和の家の耐震補強と工事工程についてご紹介いたします。
木造戸建て住宅では、建物内部にも柱や耐震壁といった構造要素がありますので、間取り変更を伴うリノベーション(改修)では配慮が必要となります。このお家では一部、耐震壁の撤去と補強を行いました。
【改修前】間取り図:玄関ホールとキッチン(K)の境に間仕切り壁があり、ここに柱と耐震壁(筋交い)が入っています。
↓
【改修後】間取り図:間仕切り壁を撤去し、廊下状の部分をLDK空間に取り込みます。壁は撤去しましたが、柱はそのまま残し、構造変更の負担を軽減しました。筋交いを撤去した分の耐震要素は3か所の壁を合板補強することで同等の強度をバランス良く確保しました。
解体工事では、間仕切り壁のボードをはがすと柱と筋交いが見えてきます。この筋交いを撤去すると・・・
このようになります。柱はこのまま残しますが、そのままでは見栄えが良くないので、
シナベニヤを貼って仕上げました。
この戸建てリノベーション(改修)工事では、木造2階建てのうち、1階内部をスケルトンリフォームしています。現場が始まると、まず内部の間仕切りを撤去していきます。
そして、新たな間取りに即して間仕切りを新設していきます。
外周の壁は極力そのままにして、撤去費用を抑えます。改修工事では多い場合だと撤去費用が全体工事費の1割程度になることもありますが、撤去費というのは後にモノが残らない出費なので「もったいない」もの・・・なるべく撤去費は抑えたいものです。よって、外周の壁は既存の壁をそのまま残し、
既存クロス仕上げの上に下地調整の上、左官仕上げで仕上げました。
既存クロスは状態が良ければはがさず、その上から左官仕上げをするのが手間・費用を抑えるポイントです。
電気配線や造作家具の下地を入れる部分は、部分的に壁を壊して、それらを仕込み、ボードを張って復旧します。
天井も撤去費を抑えるために、既存天井をそのまま残しています。ただ、そのままだと新たな照明器具のための天井内配線ができませんので、その下に18mm程度の厚さの木下地材を流し、配線スペースを確保してから、
そこにボードを張り、新たな天井面を形成しています。
床も既存床の状態が良く、傾斜やたわみ、きしみが見られなかったため、既存床をそのまま残し、新たなフローリング材を上貼りしました。
改修工事では現場で解体した段階で想定外の要素が現れることがあります。ここでは、壁をはがした部分に上階からのエアコン配管が入っていました。
急遽現場で新たな配管ルートを検討・打合せし、壁の中にかくれる別の部分に移設しました。
そうして、新たな間取りに即した間仕切り壁が出来上がれば、あとは建具、造作家具、仕上げ、設備・・・と新築同様の工事工程が進められます。出来上がった内部空間は新築同様、思い描いたデザインが実現できます。
★★関連ブログ一覧★★
阿久和の家(改修)-全体紹介~アイランド形状のダイニング・キッチンからデッキテラスまでの一体感が楽しい家
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阿久和の家(改修)-各部紹介2~壁一面に造作収納を設けた玄関
阿久和の家(改修)-各部紹介3~ワゴン収納付きTVボードをコーナーに設置したリビング
阿久和の家(改修)-各部紹介4~造作ワゴンのパントリー収納とアイランドキッチン
阿久和の家(改修)-各部紹介5~洗面室と洗濯室を別室に・使いやすさUPの水廻り改修
阿久和の家(改修)-戸建てリノベーションの耐震補強と工事工程の紹介【本ブログ】
24/12/05
24/10/24
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戸建てリノベーション(改修)工事を行った阿久和の家の耐震補強と工事工程についてご紹介いたします。
■耐震補強について
木造戸建て住宅では、建物内部にも柱や耐震壁といった構造要素がありますので、間取り変更を伴うリノベーション(改修)では配慮が必要となります。このお家では一部、耐震壁の撤去と補強を行いました。
【改修前】間取り図:玄関ホールとキッチン(K)の境に間仕切り壁があり、ここに柱と耐震壁(筋交い)が入っています。
↓
【改修後】間取り図:間仕切り壁を撤去し、廊下状の部分をLDK空間に取り込みます。壁は撤去しましたが、柱はそのまま残し、構造変更の負担を軽減しました。筋交いを撤去した分の耐震要素は3か所の壁を合板補強することで同等の強度をバランス良く確保しました。
解体工事では、間仕切り壁のボードをはがすと柱と筋交いが見えてきます。この筋交いを撤去すると・・・
このようになります。柱はこのまま残しますが、そのままでは見栄えが良くないので、
シナベニヤを貼って仕上げました。
■工事工程について
この戸建てリノベーション(改修)工事では、木造2階建てのうち、1階内部をスケルトンリフォームしています。現場が始まると、まず内部の間仕切りを撤去していきます。
そして、新たな間取りに即して間仕切りを新設していきます。
外周の壁は極力そのままにして、撤去費用を抑えます。改修工事では多い場合だと撤去費用が全体工事費の1割程度になることもありますが、撤去費というのは後にモノが残らない出費なので「もったいない」もの・・・なるべく撤去費は抑えたいものです。よって、外周の壁は既存の壁をそのまま残し、
既存クロス仕上げの上に下地調整の上、左官仕上げで仕上げました。
既存クロスは状態が良ければはがさず、その上から左官仕上げをするのが手間・費用を抑えるポイントです。
電気配線や造作家具の下地を入れる部分は、部分的に壁を壊して、それらを仕込み、ボードを張って復旧します。
天井も撤去費を抑えるために、既存天井をそのまま残しています。ただ、そのままだと新たな照明器具のための天井内配線ができませんので、その下に18mm程度の厚さの木下地材を流し、配線スペースを確保してから、
そこにボードを張り、新たな天井面を形成しています。
床も既存床の状態が良く、傾斜やたわみ、きしみが見られなかったため、既存床をそのまま残し、新たなフローリング材を上貼りしました。
改修工事では現場で解体した段階で想定外の要素が現れることがあります。ここでは、壁をはがした部分に上階からのエアコン配管が入っていました。
急遽現場で新たな配管ルートを検討・打合せし、壁の中にかくれる別の部分に移設しました。
そうして、新たな間取りに即した間仕切り壁が出来上がれば、あとは建具、造作家具、仕上げ、設備・・・と新築同様の工事工程が進められます。出来上がった内部空間は新築同様、思い描いたデザインが実現できます。
★★関連ブログ一覧★★
阿久和の家(改修)-全体紹介~アイランド形状のダイニング・キッチンからデッキテラスまでの一体感が楽しい家
阿久和の家(改修)-各部紹介1~板塀設置でプライバシーを確保したデッキテラス
阿久和の家(改修)-各部紹介2~壁一面に造作収納を設けた玄関
阿久和の家(改修)-各部紹介3~ワゴン収納付きTVボードをコーナーに設置したリビング
阿久和の家(改修)-各部紹介4~造作ワゴンのパントリー収納とアイランドキッチン
阿久和の家(改修)-各部紹介5~洗面室と洗濯室を別室に・使いやすさUPの水廻り改修
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