090-1839-8213
〒225-0013 神奈川県横浜市青葉区荏田町1150-7(東急田園都市線 江田駅下車 徒歩10分)
営業時間 09:00~18:00 定休日 不定休
阿久和の家(改修)-各部紹介1~板塀設置でプライバシーを確保したデッキテラス
戸建てリノベーション(改修)工事を行った阿久和の家の外部改修(デッキテラス・ポーチ等)についてご紹介いたします。
このお家は築20年の木造戸建て住宅。建物の状態は良く、劣化は見られなかったため、建物本体の外装は既存のままとして工事費を抑えました。(唯一、傷んだ玄関ドアだけはシート貼りを行いました。)
改修工事ではコストパフォーマンスが特に重要となりますので、屋根・外壁・サッシといった外装の状態が良い場合、そこに手をつけなくて済めば、その分の予算を生活に直結する内部空間に廻すことができ、改修工事の満足度もより上がります。
今回、外部での改修工事は玄関ドアのシート貼りと、デッキテラスの板塀設置に的を絞りました。
デッキテラスは数年前に木デッキの塗り替えもしており、床は状態が良いのでそのまま活用しました。一方、フェンスは仮設的な目隠しを設置していたためこれを撤去し、本設の板塀を設置しました。
【改修前】デッキテラスにあるフェンスは仮設的なもの
↓
【改修後】デッキテラスに本設の板塀を設置
施工段階ではまず、既存の木製手すりのフレームを活かし、それに間柱を継ぎ足して、十分な高さの下地をつくります。
【施工時】既存の木製手すりに間柱を継ぎ足し
そして、その両面にヒノキ材のルーバーを張り、板塀を形成しました。
板塀の高さはデッキ床から約1.4m。道路からの視線を遮りつつ、内部の開放感にも配慮した高さに設定しました。
東側は隣家の窓との見合いを防ぐため、板塀を少し高くして約2m高さとしました。
こうして板塀で周囲からの視線をカットし、プライバシーが確保されると、日中は内部空間(LDK)とデッキテラスの間にカーテンなどを下ろさなくてすみます。
【改修前】プライバシー確保のためカーテンが必要
【改修後】外部の板塀でプライバシーを確保し、デッキテラスまで内外一体空間に
そうすると内部空間(LDK)にいても光や緑など外の自然を感じることができますし、LDKからデッキテラスまでの内外の空間全体がワンルームのようにつながり、広がりと開放感のある空間で過ごすことができます。
しっかりした板塀でデッキテラスが囲われると、デッキテラス自体も心地よく過ごせる空間になります。天気のよい日はここでお茶や食事も楽しめます。
デッキテラスに潤いをもたらすため、植栽も大切な要素です。ここでは2か所の植栽エリアを設けました。
目指す植栽の雰囲気は「雑木の庭」。あたかも「雑木林の一角を切り取ってきたかのような」すらっと伸びる枝ぶりの樹木や多種類の下草を織り交ぜて、自然な植栽の風景をつくりました。
デッキテラス南東側は、既存のデッキ床を切り取り、そこにステンレス材で製作したジャストサイズの鉢を据えました。ここに土を入れ、ヤマボウシ(H=3m)とブルーベリー(H=1.5m)を寄せ植えしました。
なお、デッキ床に組み込んだステンレス製の鉢を下からみると、こんな感じです。ステンレス製なので耐候性も抜群で、安心です。
デッキテラス南西側は、もともとあった針葉樹を伐採し、その切り株の廻りに落葉樹のヤマモミジ(H=3m)とミツバツツジ(H=1.5m)とクチナシ(H=1.0m)を寄せ植えしました。
もともと植わっていた針葉樹を落葉樹に植え替えたのは、このお家のデッキテラスはLDKの南側にありますので、「夏は日射を遮り、冬は日射を取り込む」意味で、デッキテラスのメインツリーは落葉樹がふさわしいと考えたからです。
地被類はヤブコウジ、ヤブラン、リュウノヒゲ、フッキソウ、ユキノシタといった種類を多種寄せ植えして、「雑木の庭」としての自然な風景をつくりました。
それからツタ類ではテイカカヅラを植えています。将来、板塀にからんで自然な風景をつくってくれることを期待しています。建築物に植栽が融合すると、建築物の「硬い」感じが和らぎ、見た目もホッと癒される風景になっていくと思います。
樹種はこの地域で無理なく育つ在来種を基本に、なるべく多くの種類を採用。「雑木の庭」といった感じの、自然な野山の風景を切り取ってきたかのような植栽を目指しています。これから数年後、高木のヤマボウシやヤマモミジが樹冠を広げて枝葉が茂ってくれば、デッキテラスにも木陰ができてきます。陽ざしの強い日でも、雑木林のような潤いある環境でティータイムや食事も楽しめるようになっていきます。
西側の玄関脇には住まい手奥さまのお好きなキンモクセイ(H=1.5m)を植えました。
秋にいい香りがするキンモクセイ、私も大好きです。
玄関脇には宅配BOXを新たに設置しました。(これは住まい手さんのDIY施工です。すばらしい・・)
今回の改修工事で唯一、建物外装に手をつけたのは玄関ドア。西日の当たる過酷な環境もあって、既存のドアは表面の劣化や傷跡が目立つ状態となっていましたので、このドアの外側に新たに耐候性のある木調シートを上貼りして、美観を整えました。
【改修前】ドア表面のキズやシート剥がれが目立つ状態
【改修後】木調シート(3Mダイノックフィルム )を上貼り
この玄関ドアリフォームについては現場リポートで詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらのブログもご覧下さい。
★★関連ブログ一覧★★
阿久和の家(改修)-全体紹介~アイランド形状のダイニング・キッチンからデッキテラスまでの一体感が楽しい家
阿久和の家(改修)-各部紹介1~板塀設置でプライバシーを確保したデッキテラス【本ブログ】
阿久和の家(改修)-各部紹介2~壁一面に造作収納を設けた玄関
阿久和の家(改修)-各部紹介3~ワゴン収納付きTVボードをコーナーに設置したリビング
阿久和の家(改修)-各部紹介4~造作ワゴンのパントリー収納とアイランドキッチン
阿久和の家(改修)-各部紹介5~洗面室と洗濯室を別室に・使いやすさUPの水廻り改修
阿久和の家(改修)-戸建てリノベーションの耐震補強と工事工程の紹介
24/12/05
24/10/24
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このお家は築20年の木造戸建て住宅。建物の状態は良く、劣化は見られなかったため、建物本体の外装は既存のままとして工事費を抑えました。(唯一、傷んだ玄関ドアだけはシート貼りを行いました。)
改修工事ではコストパフォーマンスが特に重要となりますので、屋根・外壁・サッシといった外装の状態が良い場合、そこに手をつけなくて済めば、その分の予算を生活に直結する内部空間に廻すことができ、改修工事の満足度もより上がります。
今回、外部での改修工事は玄関ドアのシート貼りと、デッキテラスの板塀設置に的を絞りました。
デッキテラスは数年前に木デッキの塗り替えもしており、床は状態が良いのでそのまま活用しました。一方、フェンスは仮設的な目隠しを設置していたためこれを撤去し、本設の板塀を設置しました。
【改修前】デッキテラスにあるフェンスは仮設的なもの
↓
【改修後】デッキテラスに本設の板塀を設置
【改修前】デッキテラスにあるフェンスは仮設的なもの
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【改修後】デッキテラスに本設の板塀を設置
施工段階ではまず、既存の木製手すりのフレームを活かし、それに間柱を継ぎ足して、十分な高さの下地をつくります。
【施工時】既存の木製手すりに間柱を継ぎ足し
そして、その両面にヒノキ材のルーバーを張り、板塀を形成しました。
板塀の高さはデッキ床から約1.4m。道路からの視線を遮りつつ、内部の開放感にも配慮した高さに設定しました。
東側は隣家の窓との見合いを防ぐため、板塀を少し高くして約2m高さとしました。
こうして板塀で周囲からの視線をカットし、プライバシーが確保されると、日中は内部空間(LDK)とデッキテラスの間にカーテンなどを下ろさなくてすみます。
【改修前】プライバシー確保のためカーテンが必要
↓
【改修後】外部の板塀でプライバシーを確保し、デッキテラスまで内外一体空間に
そうすると内部空間(LDK)にいても光や緑など外の自然を感じることができますし、LDKからデッキテラスまでの内外の空間全体がワンルームのようにつながり、広がりと開放感のある空間で過ごすことができます。
しっかりした板塀でデッキテラスが囲われると、デッキテラス自体も心地よく過ごせる空間になります。天気のよい日はここでお茶や食事も楽しめます。
デッキテラスに潤いをもたらすため、植栽も大切な要素です。ここでは2か所の植栽エリアを設けました。
目指す植栽の雰囲気は「雑木の庭」。あたかも「雑木林の一角を切り取ってきたかのような」すらっと伸びる枝ぶりの樹木や多種類の下草を織り交ぜて、自然な植栽の風景をつくりました。
デッキテラス南東側は、既存のデッキ床を切り取り、そこにステンレス材で製作したジャストサイズの鉢を据えました。ここに土を入れ、ヤマボウシ(H=3m)とブルーベリー(H=1.5m)を寄せ植えしました。
なお、デッキ床に組み込んだステンレス製の鉢を下からみると、こんな感じです。ステンレス製なので耐候性も抜群で、安心です。
デッキテラス南西側は、もともとあった針葉樹を伐採し、その切り株の廻りに落葉樹のヤマモミジ(H=3m)とミツバツツジ(H=1.5m)とクチナシ(H=1.0m)を寄せ植えしました。
もともと植わっていた針葉樹を落葉樹に植え替えたのは、このお家のデッキテラスはLDKの南側にありますので、「夏は日射を遮り、冬は日射を取り込む」意味で、デッキテラスのメインツリーは落葉樹がふさわしいと考えたからです。
地被類はヤブコウジ、ヤブラン、リュウノヒゲ、フッキソウ、ユキノシタといった種類を多種寄せ植えして、「雑木の庭」としての自然な風景をつくりました。
それからツタ類ではテイカカヅラを植えています。将来、板塀にからんで自然な風景をつくってくれることを期待しています。建築物に植栽が融合すると、建築物の「硬い」感じが和らぎ、見た目もホッと癒される風景になっていくと思います。
樹種はこの地域で無理なく育つ在来種を基本に、なるべく多くの種類を採用。「雑木の庭」といった感じの、自然な野山の風景を切り取ってきたかのような植栽を目指しています。これから数年後、高木のヤマボウシやヤマモミジが樹冠を広げて枝葉が茂ってくれば、デッキテラスにも木陰ができてきます。陽ざしの強い日でも、雑木林のような潤いある環境でティータイムや食事も楽しめるようになっていきます。
西側の玄関脇には住まい手奥さまのお好きなキンモクセイ(H=1.5m)を植えました。
秋にいい香りがするキンモクセイ、私も大好きです。
玄関脇には宅配BOXを新たに設置しました。(これは住まい手さんのDIY施工です。すばらしい・・)
今回の改修工事で唯一、建物外装に手をつけたのは玄関ドア。西日の当たる過酷な環境もあって、既存のドアは表面の劣化や傷跡が目立つ状態となっていましたので、このドアの外側に新たに耐候性のある木調シートを上貼りして、美観を整えました。
【改修前】ドア表面のキズやシート剥がれが目立つ状態
↓
【改修後】木調シート(3Mダイノックフィルム )を上貼り
この玄関ドアリフォームについては現場リポートで詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらのブログもご覧下さい。
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