能ヶ谷の家-各部紹介1~「オープン玄関」によるカフェのようなアプローチ

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能ヶ谷の家-各部紹介1~「オープン玄関」によるカフェのようなアプローチ

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2021/01/13 能ヶ谷の家-各部紹介1~「オープン玄関」によるカフェのようなアプローチ

このお家を訪れた何人もの方々から「カフェみたいな感じですね」という感想をいただいています。それは「庭を見ながら入ってくる心地よいアプローチ」や「縁側のようなデッキテラスから気軽に出入りできるオープン玄関的なしつらえ」というこのお家のエントランス廻りの特徴を端的に表現したものだと思います。このブログでは能ヶ谷の家の外観とアプローチ廻りをご紹介しながら、その「カフェみたいな感じ」といわれる雰囲気もご覧いただきたいと思います。

 

敷地は南側が道路で日当たりがよい環境です。屋根と外壁(青色部分)は耐候性のあるガルバリウム鋼板SGL仕上げ。外壁は一部(バルコニー袖壁・軒天など)スギ板貼り塗装仕上げです。

 

庭や室内のプライバシーを確保するため庭全体を程よく板塀で囲っています。新緑の時期になれば板塀の向こうから木々の緑が顔を出して、より柔らかな雰囲気になりそうです。

 

この板塀があることにより道路からの視線が気にならず、日中は居間(室内)とデッキテラス(庭)と間にカーテン等を下げずに過ごすことができ、内外が一体となった開放感ある空間で過ごすことができます。

 

 

板塀のルーバーはヒノキ無垢材に塗装仕上げ。ルーバーどうしの間に9mm程度の隙間をとっており、光や風や気配が程よく通るようになっています。

 

ルーバーどうしの隙間があることにより、夜になると内側からの光が外に程よく漏れていきます。まるで家全体が光る行燈のような感じになります。

 

 

板塀の足元は高さ50cm程度までルーバーなしで空けており、板塀の圧迫感を減らす工夫をしています。

 

 

この足元の部分には低木、地被類などの植物が多種植えられ、四季折々の表情が楽しめます。道行くご近所の方々へ少しでも「緑のお裾分け」ができればと考えました。

 

道路から板塀までの間の床はコンクリート刷毛引き仕上げ。車1台と自転車4台が停められるスペースです。

 

駐車・駐輪スペースを進んでいくと、板塀の間に門扉があり、表札・ポスト・インターホンもここに設けられています。ここが「パブリックとプライベートの境界」にあたります。

 

 

一般的なお家には「玄関」と呼ばれる部屋があり、ここに「パブリックとプライベートの境界」「沓脱ライン」「収納」といった3要素があるわけですが、このお家には「玄関」と呼ばれる部屋がなく、それら3要素も解体されてそれぞれ適所に分散配置されていています。室内の土間も居間の一角にコーナーとしてあるだけで、いわば「オープン玄関」といえるようなプランとなっています。

【能ヶ谷の家 1階 間取り図】

 

門扉は板塀と同じルーバー仕上げで製作しました。

 

 

このような外部板塀は経年でのゆがみを防ぐためスチール製とすることが多いのですが、コストも高くかかります。そこで、木製フレームをつくった上で、アルミ板を片側に貼り付け、ゆがみ防止対策としました。仕上げは両面に木ルーバーを張っています。

 

 

門扉の戸当りは磁石のつくステンレス材(SUS430)。扉側に強力マグネットをつけていますので、扉が閉まると吸い寄せられて、少しの風で勝手に開いてしまうことはありません。

 

 

 

 

門扉を入ると床仕上げが豆砂利洗い出し仕上げに変わります。正面の高木はイロハモミジ。曲線のアプローチに沿って進むとなめらかに視界が変わっていきます。

  

 

アプローチ床は勾配がついていて、建物に向けて少しずつ上がっていくスロープになっています。

 

 

やがて正面に板壁が見えてくると、アプローチは二手に分かれます。

 

まず、右側のルートは室内土間経由。木製ドアを開けて入ると、タイル敷きの土間があり、そこから靴を脱いでフローリング床に上がります。

 

 

いわゆる部屋としての玄関はなく、居間の一角に土間がある、いわば「オープン玄関」的なつくりです。したがって、土間廻りに保管すべきものが散らからないよう、収納はしっかりと設けています。

 

土間に面する部分には靴棚と傘かけスペース。

 

 

上り框の下部は空間を確保しており、靴が収納できるようになっています。居間の一角にある土間なので、少しでも靴を隠してスッキリ見せられるようにという工夫です。

 

 

居間に上がって数歩の部分(テレビスペースの左側)にはクローゼット収納(縦長の扉の中)。

 

 

 

その向かいには棚収納があります。

 

一方、玄関ドアを出てすぐ左には外部収納も十分に設けており、両開きの引き戸の内側全てが収納となっています。

 

棚は可動棚となっており、キャンプ用品や、野球、サッカーなどお子さんのスポーツ用品など、汚れていて室内に入れたくないものを、気兼ねなく収納できます。縦長の収納スペースにはスキー板など長物が収納できます。

 

この外部収納の横には外流しもあります。

 

汚れたスポーツシューズを洗ったりしやすいよう、コンクリートブロックを70cm積んだ上に水受けパンを設置しています。こうすることで、腰をかがまずに、楽な姿勢で洗い物ができます。

 

 

さて、アプローチからのもうひとつのルート、すなわち左側のルートはデッキテラス経由。豆砂利洗い出しとウッドデッキとの床段差を上がり框に見立てて靴を脱ぎます。

 

この部分はスペースも広いので、来客が多いときもたくさん靴を並べることができます。

 

デッキテラスは約6.5畳サイズ、前面の植栽スペースは約4.5畳サイズ、合計すると約11畳(アプローチエリアを除く)の広さの庭となります。

 

この全体が板塀で囲われてプライベートな雰囲気の空間ですので、いわば約11畳広さの外部の居間があるといった感じになります。

 

デッキテラスはテーブルやチェアを置いて、日ごろ気軽にお茶や食事が楽しめるスペースです。

 

そしてデッキテラスからは木製引戸を開けて居間へ・・・。あたかも縁側のような雰囲気のデッキテラスから気軽に出入りでき、近所の友人・知人が楽しく集う家となりました。

 

 

 

「カフェみたいな感じですね」・・・今日訪れている誰かもまた、そう思っているかもしれません。

 

 

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新井崇文
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