川名の家-各部紹介2~静謐な光に満たされた左官仕上げの玄関ホール

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川名の家-各部紹介2~静謐な光に満たされた左官仕上げの玄関ホール

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2020/12/10 川名の家-各部紹介2~静謐な光に満たされた左官仕上げの玄関ホール

川名の家の玄関ホール廻りをご紹介します。

 

建物北西側の玄関ドアから入ると、そこは東の窓からの静謐な光に満たされた左官仕上げの玄関ホールです。

 

玄関ホールの入って左側はレッスンの生徒さんが日々来訪するピアノ室、右側は家族の生活空間であるLDKとなっています。この空間が暮らしに彩りをもたらすと共に、パブリックエリアのピアノ室とプライベートエリアのLDKとをきちんと分節する機能も担っています。

 

玄関土間はポーチから連続する豆砂利洗い出し仕上げ。上がり框から先の床はヒノキ無垢材のフローリングです。

 

壁・天井は左官仕上げ。漆喰や珪藻土等の自然素材原料による「WakiwakiWall」という製品を使い、左官職人の手作業により施工された仕上げです。

 

正面の曲面壁の向こうには手洗いコーナーとトイレがあります。手洗いコーナーやトイレの気配をやんわりと隠しつつ、同時に東側の窓(右奥側)からの光は玄関ホールにスムーズに入れるため、こうした曲面壁の形状が採用されました。左官仕上げの曲面壁に光が投影され、陰影の美しいシーンが出来上がりました。曲面壁をつくると巾木も曲げて設置しなければならないなど施工の難易度も上がりますが、工夫してきれいに作ってくれた大工さんに感謝です。

 

曲面壁の奥に進むと手洗いカウンターがあります。住まい手さんがこだわりぬいて選んだ手洗いボウル・ミラー・照明器具が調和して美しくまとまりました。ミラー背面の壁はタイル貼り。名古屋モザイク社「シェブロンウオール」というタイルを採用しています。

 

 

手洗いカウンターの左側は引戸を介してトイレ。縦長のスリット窓を設け、印象的な光が美しいトイレとなりました。便器上部の壁面には収納棚が埋め込まれています。

 

 

トイレ内の入口側には飾り棚と照明を設置しています。

 

玄関ホールから玄関ドア側を見返したところ。玄関扉右側にはスリット窓、その右側の壁面には収納棚が埋め込まれています。

 

玄関ホールに入ってすぐ右側の引き戸を開けるとシューズクローゼットがあり、そこからパントリーを介してキッチンまで通り抜けることができます。このシューズクローゼットがあることにより、ピアノのレッスンで日々生徒さんが来訪する玄関ホールをスッキリと維持しやすいようになっています。「もしこのパントリーがなかったら、LDKもこんなには片付かない」と住まい手さんも絶賛の収納スペースです。

 

 

上り框の先の右側にはLDKへの入口があります。木製の格子でポリカを挟んだ引き戸を製作しました。視線は通さず、光は入れる、そんな役割をもつ建具です。

 

引戸を開けると、低天井のリビング、吹抜のダイニングキッチン、そして外部のデッキテラス・・・と視線が抜けていきます。

 

そしてリビングに入ると、そこはデッキテラスから吹抜のダイニングキッチンごしに光が燦燦と降り注ぐ明るい空間です。

 

 

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新井崇文
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